1月31日(金)「はるばる来たぜニュールンベルグ」

10時40分成田発ルフトハンザ、フランクフルト行き。
4人がけの真ん中シートの内側。
おまけに一番前なのでテレビを見るには見上げなければならない。
これで11時間30分我慢しなければならない。
辛い。辛い。辛すぎる〜

なんでビジネスクラスじゃないの?
答え:単なる社長の物見遊山に経費をかける余裕がないからです。

トイレ時に通路に出るのを円滑にするために、通路側の男性に話しかけます。
ゴン中山似のスキーインストラクターで、インスブルックに居る息子のコーチに行くそうです。
うらやましいほどよく寝るやつでした。(いびき付)
機内食は3回、一回目がランチでうな丼かターキー。あたしは酒のつまみになるターキー。
二回目は映画を見ながらで軽食。コンビニ風おむすびかロールパンのサンドイッチ。あたしはビールとサンドイッチ。
映画は3本で「私のすんごいギリシャ式結婚式」ってやつとジャッキーチェンの「タキシード」、最後は「メン・イン・ブラック2」。
「タキシード」以外は日本語吹き替えなので楽しめました。
到着直前に最後の機内食。チキンカレーか魚。私は無難なカレー。
フランクフルトで乗り継ぎのため国内線乗り場へ向かう。降りるとすぐにカジノがあり、「なんだ時間つぶせるじゃん」と喜んだのもつかの間、入国審査をしたら戻れないのでした。
3時間弱の待ち時間は結構退屈でした。17:40分発のニュールンベルグ行きに30分乗って、無事に到着。ちょびっと心配だったスーツケースも無事に出てきて出口を出るとちゃんとお迎えのおじさんが名札を掲げて待っていてくれました。
ベンツの助手席に乗り、ホテルに向かって出発。ドイツでは一人の時はこのような送迎車だけでなく、タクシーでも助手席に乗る習慣だそうです。いろいろ説明してくれるんだけどドイツなまりの英語なのでよく分りません。ただ、明日の朝は8:15にホテルまで迎えに来てくれることは確認。別のドライバーだと言うのでちゃんと会えるか心配になりましたが、後で判明するようにそんなことはどーでもよい事でした。
とにかく腹ペコで、あたまの中は夕食の期待でいっぱい。
『一人で食べきれるだろうか、バーでビールでも飲みながらソーセージをつまむのも乙だなぁ』などと考えているあいだに、なんと15分くらいでホテルに到着。

ニュールンベルグではなく、隣町のエルランゲンのホテルなので、最初からあまり繁華街にあるとは思っていませんでしたが、想像をはるかに超える(下回る?)ホテルでした。
真っ暗な住宅街にぽつんとあって、ちっちゃなフロントにおねーさんが一人で立ってます。
ロビー(と言っても10人くらいしか居られない)にも誰も居なく、前途に黒い雲がもくもくと広がってきます。渡されたキーには、ただひとつ「3」と書いてあるだけ。

そうです。3号室なのでした。平屋か??
気を取り直して、「なにか食べたい。レストランはどこ?」と聞くと、なんと「ホテルにはレストランは無い。シティセンターに行けばある。歩いてすぐ」との返事。
ウソ・・・おもて真っ暗じゃん。雪降ってるじゃん。零下3度(車に外気温度計がついてて運ちゃんが教えてくれた)じゃん
(泣)
部屋に荷物を置いて、悲壮な覚悟でマフラーと手袋をしてフロントへ。インターネットからプリントアウトしたホテルの地図をおねーさんに見せてシティセンターの方向を聞きましたが、よく分らないらしく、地図をひっくり返したりしてます。
オイオイ、自分のホテルのホームページに載ってる地図だろうが
(^_^;)
「えーいままよ」と表に出て、歩きます。歩道は凍ってます。人っ子一人歩いてません。車も通りません。地図はいい加減です。心細くて泣きそうになりました。
とにかく何か食べないと寝られません。道がわかんなくなったらタクシーに乗ればいいし(はたしてタクシーが通るかなんてそんなこと考える余裕もなかった)と、帰りの道を忘れないようにパンくずを撒きながら歩きました。
しばらく歩くとぽつんと明かりのついている店が!
チャイニーズのファーストフードのようです。せっかくドイツに来たんだからもうちっとまともな物を・・・と、10歩ほど通り過ぎて前方を見ても、なーんにもありません(-_-;)
シティーセンター探検は後日行うことに決め、店に飛び込みました。
メニュー見上げて唖然。チャイニーズなのにドイツ語だけ!おまけに3人ほど居る若い中国人も私の英語は通じません。しょうがなく、2人で来てたドイツ兄ちゃんが食べてるチャーハンらしき物を指差し、「あれ!」(笑)。
瓶ビールをラッパ立ち飲みしながらチャーハンができるのを待ちます。
その二人連れのドイツ兄ちゃんは皿に盛ったチャーハンを箸で食ってます。なんか間違ってると思います(笑)。私は迷わずスプーンを取りました。「日本人は箸も使えねーんだ」との誤解があのあたりで起きてもあたしの知ったこっちゃありません。
チャーハンを食べながらもメニューとにらめっこしますが(また来るんじゃないかという悲しい予感もあり)、まったく分りません。恐るべしドイツ語。授業さぼって××とマージャンなんかしなきゃよかった。
味はともかく、量は申し分のないそのチャーハンを食い終わり、地図を冷静に眺めていると、なんとなく方角が分り、来た道ではない方へ歩きだしました。なんとホテルのすぐ裏でした
上機嫌で、フロントのおねーさんからキーを受け取りながら「チャイニーズのファーストフードですませた。充分だね」と挨拶。(言っとかないと、あまりに早く戻ってきたので「あのおっさん、道がわかんなくて何も食べないで帰って来たのね、馬鹿なのね」って思われますので)

部屋に戻って、「さあ、パソコンをつなぐぞ」と張り切ったのですが、モデムが言うことを聞かなくて挫折。LAN接続じゃないので、ドイツのアクセスポイントを知らない私は結局国際電話で日本までかけなきゃならない。無駄なのであきらめました。
部屋は狭いですが、とってもおしゃれです。ホテルの案内を読むと、さすがにドイツだなぁと感じました。環境保護に関しての記述がたくさんあります。(使った電池はフロントに、とか、トイレの水は雨水を使ってる、とか・・・)

10時まで我慢して起きていて(日本時間の午前6時)自宅に電話してから寝ました。
が、3時に起きてしまい、もう寝られません。飛行機でぜんぜん寝てないのに・・
しょうがないので(笑)会社に電話しました。
で、これ書いてます。